田んぼで米作り記事第2弾です。
今回は田んぼに苗を植える前に行う苗代作業について説明したいと思います。
前回の記事↓では苗の種(籾殻)を苗箱に蒔いていきました。
今回は、この蒔いた種から芽が出てきたので、田んぼに移して更に育てていきます(苗代作業)。
田植え前に苗を更に育てるために重要な苗代作業と、苗代の作り方について紹介していきます。
そもそも苗代とは何か説明
苗代(なわしろ・なえしろ)という言葉は稲作やってないともしかしたら聞き慣れないかもしれません。
苗代とは、苗を育てる苗床を指します。
前回育苗器で苗を育てましたが、そこから更に田植えができるまで苗を、水の張った田んぼの一区画で育てます。
この田んぼが苗代になります。
苗代の作り方!(水田を区切って作る場合)
さて、芽が出た苗箱を田んぼに移して、苗代を作っていきます。
今回は泥の中に入って作業するので前回よりも重労働です。
泥だらけだから写真撮るの大変だった(汗)
芽が出た苗箱を重ねて苗代まで運搬する
前回の育苗器で育てた種から芽が出てきました。
見た目よりも固くて、触るとチクチクして気持ちいいです。
黄色いカバーをかけた育苗器から苗箱を取り出して軽トラに積み重ねていきます。
前回同様、絶対に傾けてはいけません。
めっっっっちゃ怒られます。
そして今回も苗箱は土や湿気がぎっしり詰まっていて重いので腰を傷めないように気をつけてください。
育苗器から取り出す作業は、前回の積む作業よりもけっこう腰に来ます。
苗代を作るために田んぼの一区画の土作りをする
水を少し張った水田に長い半透明のシートを敷きます。
写真でうっすら見えている長方形の部分がシートの部分になります。
この半透明のシートの上に先程の苗箱を並べていきます。
苗箱をシートの上に均等に並べていく
先程敷いたシートに沿ってロープを張ります。
このロープを頼りにまっすぐに苗箱を並べていきます。
陸に止めてある軽トラと泥の田んぼを往復するのは大変で、それだけで時間がかかる&体力がかなり消耗されてしまいます。
我が家ではビールケースと大きな板で簡単な橋を架けて、この橋を渡って運搬してます。
橋の上を移動して、苗箱を軽トラから降ろして届けに行く役割、並べた全体の枚数を確認する役割、田んぼの中で的確に置いていく役割が連携して苗代作業を進めていきます。
若い自分が陸からの運搬、確認作業。祖父が綺麗に並べる作業を行います。
苗を守るビニールトンネル作り
苗代に苗箱を並べ終わったら、その両側に立って弓を張っていきます。
我が家では弓って呼んでるけど、他の家ではなんて呼んでるんだろ?
1本1本はそれほどの重さではないですが、一気に運ぶとちょっと重いです。
苗箱の向かい側の相手に弓を渡す際に泥がついてると、真ん中の苗箱に泥が落ちてせっかく出た芽がダメになるので注意しましょう。
保温用に苗箱の上にビニールシートを被せて固定する
苗箱の上に張った骨組みにビニールシートのカバーをかけます。
上がめくれて中を調節できるようになってます。
これも2人で共同作業。
風でシートがめくれないように(泥で身動き取りにくいけど)素早く行いましょう。
ビニールシートのカバーが取れないように、カバーの端に泥を乗せて固定していきます。
この泥で固定する作業が一番うまいヘタが大きく出ると個人的に思います(笑)。
泥を取る場所によって、固い泥が取れたり、水分が多い柔らかい泥が取れたりします。
できるだけ崩れない程よい粘度を持った泥でしっかりと固定します。
田んぼの奥下まで手を突っ込むのでたまに色々発掘されます。
カブトムシのかなりでかい幼虫や、どじょう(かなりレア。昔はナマズがいたらしい)が取れたりします。
以前はかなり大きい水晶のような物体が発掘されました。
(写真だと黒ずんでますが、実物は透き通ってキレイです)
ビニールシートを固定した後は、どのビニールシートがどの米の品種か分かるように札を立てて、苗代作業は終了です。
泥の中の移動が多いので足腰が鍛えられます(笑)
(コケると悲惨なことに…(笑)
前回同様、クボタさんのこちらのページに更に詳しく苗代作業について載っているので、こちらも参考にしてください