ぽよっとまがじん

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特撮系、プログラミング、好きなもの、カラオケなど普段の気になったこと等をメモするブログです。

日本初Amazonプライムビデオ作品『仮面ライダーアマゾンズ』を観た

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お盆休み期間に、今年4月に話題になった『仮面ライダーアマゾンズ』を観る機会があったので全13話を視聴しました。その感想やらまとめです。


仮面ライダーアマゾンズとは

Amazonプライム・ビデオの日本オリジナル作品第1弾として制作された特撮作品。
昭和ライダーの中でも独特的な見た目の仮面ライダーアマゾンを原典にしつつ、平成ライダースタッフによって設定などが一新されたリブート系ライダー。
「ホラー×ハードアクション×人間ドラマ」を掲げ、大人向けに制作された濃厚でハードなストーリーとなってます。
こちらがそのPV


自分の中の第一印象

この仮面ライダーアマゾンズの記者会見では白倉プロデューサーから「最近のライダーはいかがなものか」的な発言が出ました。
最近の平成ライダー、特に2期ライダーは作風がかなり明るくなっています。
1期と比べてそれほど暗くはなく、ハードな展開も和らいでいる平成ライダーにもう一度トゲをもたらすような作品を目指す旨が語られていました。


僕は小学生時代に平成ライダー初期シリーズを観て育ったので、自分の中で平成ライダーは「暗くて大人向け」の考えが未だに少し強いです。どちらかというと明るい作風のライダーより、龍騎、鎧武のような重苦しくて常に苦悩する作風のライダーが好みです。
なので、白倉プロデューサーのこの発言を読んで、自分の中でも仮面ライダーアマゾンズはどんな刺激をくれるのかとても楽しみにしていました。
あと、個人的には後述のアマゾンアルファのデザインがとても気に入りました。


登場人物とか

主人公は二人。配信前の宣伝文句では「野生のアマゾンと養殖のアマゾン」と言われてました。
また、今作では怪人、怪物も「アマゾン」と呼ばれており、異形の者を指す名詞になってます。
普段はアマゾンは人の姿をして人間社会に溶け込んでいます。しかし、とある条件で覚醒すると食人本能が働き、人を喰らいはじめる、そんな存在なのです。
人間を喰らう姿はまさしくホラー映画のような描写がなされています。(生首を厨房に置いたり、引きちぎった腕を持ったり、死体を袋詰したり。

仮面ライダー

水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ
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本作の主人公。
束縛はあるものの、綺麗な家で穏やかに過ごしていた青年。
ある出来事から自身の中のアマゾンが目覚める。
「人間もアマゾンも関係なく守りたいものを守る」


鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ
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もう1人の主人公。
自分で殺した生物しか食べない信念をもつワイルドな男。
アマゾンを全て滅ぼすために戦う
「人なら誰であっても守る。アマゾンならどんな奴でも狩る」


この二人と、アマゾン駆除班のメンバー、そしてアマゾンを4000匹も街に放ってしまった野座間製薬の人間たちの思惑がうごめき、物語が進んでいきます。
いわゆるショッカーのような明確な悪の組織があるわけではなく、それぞれが各々の信念で動いて行きます。

物語の展開等

悠の「守りたいものを守る」は一見、全てを守るヒーローに見えるけど、裏を返せば人類の脅威であるアマゾンを好き好みで擁護してるわけだし、仁の「どんな奴でも狩る」という信念は共存の道を断ってるわけだし、互いの意見が反発し合ってます。でもどっちかが絶対的に正しいというわけではない。
キャラクターたちに深いドラマがあり、因縁めいたものがあり、どちらを応援しようか、この人間と異形のアマゾン達はどこへ向かうのか、目が離せない展開となっています。


戦闘スタイルは、昭和アマゾンのように、野性的で荒々しいアクション。
爪で切り裂き、牙で噛みつき、血が吹き出すわ、体液ドバドバ出るわ、体えぐれるわで、「これぞアマゾン!!」って感じでワクワクして観れました(個人差あります。グロ系ダメな人は注意してね。
過去にボスの脊髄ぶっこ抜いた仮面ライダーがいましたが、それよりも迫力のある映像の連続です。
随所で出てくる「生きるというのは他の命を喰らうこと」という考えを十二分に体現しています。
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最近のライダーはとにかく戦闘中にアイテムやらベルトが喋りますが、ハードな今作ではそのようなことはないので、久々に静かで気の引き締まる闘いが見れました。



血を流し、他者を喰らって辿り着いた最終回を観て、「まさかこうなってしまうとは…」と第一に感じました。
正義のライダーが悪の組織を倒す、そんな単純なストーリーではなく、様々な要素が絡み合った今作。
全13話がAmazonプライムで配信されています。そして2期の制作も決定してます。Amazonプライム会員の方は是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
プライム会員じゃない方も1話2話は無料で観れますので。